2017年1月1日日曜日

2017 24時のあなたへ




あなたが私の眼にとまった時から、その魅力が何か考えていた。
単に、美しいとか可愛いとか自分好みとかであるとか、ではない妙な思いで、それが最近になってさらに高まってきている。
もしかしてそれは自分の経験以前にある、あるいは経験の外にある「何か」ではないかという考えが生まれてきた。

いまだかつてない未知の美意識を経験してみたいという思いから、それを示す何かが描く事によって表現できるような気がした。

人は生まれてからの経験の中で生きているかのようだが、実は美しいと感じる心は生まれる以前から遺伝している感覚があって、それぞれ違った、他者とは関係の無い自分だけの美意識があるのではないかと、またそれと同時に全ての人に共通した普遍的な美意識がその根源によこたわっているのではと想像する。
しかし、多くの大人は自分の経験を主に中心に据えて生きているいるから、なかなかその美に気がつかないか、あるいは意識上にカタチをつくらないのかもしれない。
普通に美しいモノや人を見て美しいと感じる、その心のさらに遠い深いところにある「美」を指し示すのが芸術ではなかろうか・・・。おそらく、美自体を言葉で表すことはできないし、それは美自体に意味などないからだろう。しかし、美は命の源でもあり、人類が誕生した時から今現在にまで絶えず生み出されてきたものだろう。


あなたを描くことはわたしを描く事でもあり、その行為から生まれる絵は他者と共有することの「何か」に必ず繋がるものとなることを信じている。
しかし、この「経験以前」とは何だろうという考えは漠然と湯船に浸かってた時にフッと現れた言葉で、さらに積み重ねて思考しなければならない。けれど、哲学者でない自分は描く事でそれを見出しすことができればと願うだけだ。

兎に角、あなたが描きたい・・・。



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