2017年4月1日土曜日

音楽と絵画

日常生活の中で視覚より聴覚、つまり音は情緒をかなり左右するようです。
ここ数日、なんの意識も無いのに頭の中で音楽が、ほとんど一瞬ですが流れます。
その音楽は、キース・ジャレット(ピアニスト)の「ケルンコンサート」即興のソロピアノレコードの一部です。
若いころから、いまだに聴いている音楽のひとつですが、以前はその始まりの部分が頭の中で鳴っていたのですが、今時折鳴っているのは、静寂から徐々に躍動感を増してくる中間の部分なのです。
バッハ、モーツアルト、ベトーヴェン、ワーグナー・・・そしてキース・ジャレットとでもいっていいかと思う音楽の世界遺産だが、そんなものもつくられてもいいが、やはり自分には自分だけの思いが確かなら十分だと・・・まあ、世界遺産とかノーベル賞とか・・実は世の中によりよいよいものを残そうという偽善に満ちた強制にも思えてよくわからないのだ・・・どうでもいいが。
芸術、哲学など言う言葉も西洋から来た素敵な言語の日本語訳である・・・・・しかし、そこに現れる音楽、絵画など、そのもの自体は言葉をもたないのに繋がっている何かがある。
音楽は特に学問や知識無くしても、それを聴く人の心の中に立ち現われてくる情感に言葉はいらない。
わたしが理解しうる絵画の中で音楽と対をなす芸術はいまのところ少ないのだが、それが何なのかわからない。
音楽に感動するのと同じような感覚でフェルメールの絵を観ることができる自分の美意識を考察しつつ水墨を描いている。
凄い写実絵画を描く現代作家が多くいるけれど、なぜかググッと沈黙してしまうような作品に出会うことが稀にしかない・・けれど絵画の創造的進化の方向としては、へたな抽象や創作よりモチーフをただ写す写実絵画がいいような気がしている。(評論家のような語りになってしまいましたがドンマイ!)
天声から「お前の水墨はどうなの?」という厳しい苦言が聞こえてきました。(はい、修練してます。そしてまた楽しんでもいるようです)
音楽と絵画の因果関係のことを少し書くつもりでいましたが、どうもうまく書けませんでしたね。




慈雨(未完)

水墨

由三蔵 画



この絵が描き終えるには、まだまだ時間がかかりそうです
ですが、仕上がった作品を見ても、この画像とたいして
見た目は変らないでしょう・・

6月21日からカツマタ画廊(ギャラリー・タイムキル)でのグループ展に出品するつもりです。
音楽が聞えてくるような水墨画となれば幸いです。



 

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